ウクライナ東部・ドンバス地域で起きてきたこと
ドキュメンタリー映画「ドンバス2016」で、
「何ていうこと?私は戦争を見た事が無かったんです」
「見たこともなく、知らずに死ねればよかったのに」
「でも、年をとってしまった今になって、それに苦しまなくちゃいけない」
と語ったドンバスの女性。
ドンバス 2016(日本語字幕つき)
フランス人映画監督 アンヌ=ロール・ボネルがドンバスで現地取材を行い、部外者としての客観性をもって撮ったドキュメンタリーです。
静謐な空気が漂う中、「ドンバスの人たちは、こうして生きてきたんだ」という実感が静かに沸きあがってきます。
YouTubeの設定で、日本語字幕つきで観る事ができます。
冒頭で、2016年当時のウクライナ大統領・ポロシェンコが、
「私たち(西ウクライナ人)の子供は、毎日学校や保育園に通う」
「だが、彼ら(東ウクライナ)の子供は洞窟に暮らす事になる」
「(中略)これこそが、我々がこの戦争に勝つ理由なのだ」
と語る演説が強烈です。
貧困と戦争
海外サイトですが、Google翻訳やDeeple翻訳を使って読む事ができます。ウクライナ軍によって攻撃されたドンバスの人たちの、凄惨な写真が多数掲載されています。
※非常にショッキングな写真を含みます。
ウクライナ東部・ドンバス地域で起きてきたこと
ウクライナでは2014年に暴力的なクーデターが発生し、現職だった親ロシア派のヤヌコビッチ大統領はロシアに亡命する事になりました。ウクライナ南東部にはロシア語を話す、ロシア系の人たちが多く住んでいるのですが、南東部の人たちは、クーデターに反対しました。
クーデターを主導していたのが、ロシア系住民に敵対的な、ウクライナの民族主義者だったからです。
ウクライナ南部のオデッサという街ではクーデターに反対したロシア系の人たちが民族主義者に攻撃され、追い詰められて逃げ込んだ建物に火をつけられ、大勢の方が亡くなりました。
東ウクライナ・ドンバス地域に住むロシア系の人たちはクーデターに反対してドネツク共和国やルガンスク共和国と言う国を作り、対抗してきました。
現在のウクライナの政権はロシア語の使用を禁止し、ロシア系の人たちの権利を奪い、ウクライナの正規軍やアゾフ大隊という民族主義者の部隊を使って、東ウクライナに住むロシア系の人たちを虐殺してきたのです。
ドンバスに住む人たちは、自国の政府軍に砲撃を浴びせられ、2014年から2022年の間に、14000人が亡くなったと言われています。
こういう事をいうと「ロシアの捏造」という人がいます。
しかしウクライナ側が公開した「ロシア軍による犯罪の証拠」「ロシア軍による空爆」としてSNSなどで出回った画像や動画に、何年も前に撮影された無関係の映像が流用されたり、リアルなウォーゲームのCGが使用されていた事が分かっています。
僕自身はドンバスに行った事は無いため、自分の感覚を信じるしかないと思っています。
自分が直接、目にしたもの以外の事を判断する時、一人一人が、自分の感覚を研ぎ澄ませる以外にはないと思います。
自分が多くのメディアの報道に反して、
ドンバスの人たちをウクライナ軍が攻撃してきたと考えるにいたった資料をご紹介させていただきます。
ウクライナ・オン・ファイヤー/オリバーストーン監督(日本語字幕つき)
ウクライナ・オン・ファイヤー 日本語字幕 from taro on Vimeo.
アメリカの映画監督オリバー・ストーンが撮った、2014年に発生したウクライナのクーデターについてのドキュメンタリー映画です。ウクライナの政権交代は、西側が報じてきた「親ロシア派の政権の圧制に対して市民が立ち上がった!」的なものではなく、非常に暴力的なものだった事が生々しく伝わってきます。
Revealing Ukraine 2019(乗っ取られたウクライナ)日本語字幕つき
オリバー・ストーン監督によるウクライナ・オン・ファイヤーの続編で、2014年のウクライナの革命に、アメリカ政府が深く関与していたという話が主題になっています。現行のウクライナ政権とアメリカ政府の結びつきがここまで根深いものだったという事に、衝撃を受けました。